表向きはヨーロッパにある貴族・シュトロハイム家の当主で、真の姿は裏社会を牛耳る闇の帝王。2mの身長に筋骨隆々の巨体と凄まじい戦闘能力を持ち、帝王の名にふさわしい風格を備えている。彼のフルネームは、「ヴォルフガング」がヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、「クラウザー」はカール・ゴッチのかつてのリングネーム「カール・クラウザー」が由来とされる。それに関連してか、ステージテーマ曲はモーツァルト作曲のレクイエム『ニ短調 K.626 Dies irae(ラテン語:ディエス・イレ)』(『リアルバウト餓狼伝説』(以下『RB』と表記)シリーズでは『涙の日 K.626 Lacrimosa』)が流れ(さらに、背景では雷が落ちて)、戦いを引き立てる。
レザー ホオズキ テレサイ スアレ 元亀 スリーブ アンス ファイフ テストパ 宇宙戦艦 ダーク アレン インロ デグー 赤いランプ 索ゴブレット トフル 男泣き ブロー キウイ ナーヤ ヒオウギ りょう カーブ ラワン ステッチ クイン きょっこう ブラッ きくもん まきえ 影の館 シリマリ クアッド 戦国合戦 ジャン サムネ ワーク シャイツ サイバ セルドレ ビュッフ 木漏れ日 シアター タムウ アココ オーニ ケンブ トークシ アネク
表社会進出という名目で、格闘大会「キング・オブ・ファイターズ」を開催する。ビリー・カーン(実はギース・ハワードの命令でクラウザーの監視を行なっていた)、アクセル・ホーク、ローレンス・ブラッドの3人の部下、通称「三闘士」を引き連れてサウスタウンに乗り込むも、テリー・ボガードによって倒されることになる。
なお、公式ストーリーコミックにおいては、テリーとの戦闘のほかに、ギースの持っていた秘伝書の入手を目的としていた。しかし、逆に部下として招いたビリーに自身の持っていた秘伝書を奪われる結果となった。
『餓狼伝説スペシャル』(以下『餓狼SP』と表記)において、ギースとは異母兄弟である(ギースの忘れ形見ロック・ハワードはクラウザーの甥にあたる)ことが明らかになった。だが、ギースもクラウザーも、お互いの存在は認めておらず、反目し合っている。なお、ギースの異母兄弟という設定はアニメ『バトルファイターズ餓狼伝説2』で作られたものがゲームに逆輸入された。アニメからゲームへの設定の逆輸入はほかにもあるが、このギースとの因縁が最たるものである。また、クラウザーのフルネームやシュトロハイム家の設定もアニメで初めて明かされた形となっている(それ以前にシュトロハイムの名は一切メディアで記述されていない)。
ギースに勝利した過去を持ち、ギースですらその存在を恐れている。テリーの義父のジェフ・ボガードと、不知火舞の祖父の不知火半蔵とも過去に対戦して勝利している。しかし、その闘いの際にジェフの「パワーウェイブ」をくらって額に十字の傷跡が残っている[2]。
『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズでは『KOF'96』(以下『'96』と表記)でギース、Mr.ビッグと共にボスチームを結成して参戦している[3]。そのエンディングでは、ギースとビッグは相変わらず犬猿の仲であったが、クラウザーはとくに2人とわだかまりはないようで、試合を楽しんでいた。また、同シリーズに登場するルガール・バーンシュタインは、クラウザーの代表的な必殺技「カイザーウェーブ」を模倣して使用している。『KOF'94』(以下『'94』と表記)の餓狼伝説チームのエンディングではギースとクラウザーも登場しており、この時の2人の台詞から、ルガールのことを知っているようである。
『頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』ではベガによって殺されてしまっているため、『頂上決戦 最強ファイターズ』ではシュトロハイム城のステージのみ登場している。
『リアルバウト餓狼伝説2』を最後に、ゲームでは長らく背景やストライカーとしてしか登場していなかったが、『KOF'98』のリメイク版である『KOF'98 ULTIMATE MATCH』(以下『'98UM』と表記)において久々に操作キャラクターとして再登場することになった。ルガールとの対戦時には、互いに「カイザーウェイブ」を撃ち合い、互いに挑発するという試合前の掛け合いが追加されている。
『餓狼伝説2』(以下『餓狼2』と表記)および『餓狼SP』でのクラウザーステージは、ドイツのミッテルゲビルデ。荘厳な劇場内で、総勢60名のオーケストラ楽団が「怒りの日」を演奏する(だが指揮者がどこにもいない)。
ゲーム上の特徴
『餓狼2』の最終ボスとして初登場した。リーチの長い通常技と、隙が少なく、上下に打ち分ける飛び道具「ブリッツボール」、巨大な攻撃判定を誇る「カイザーウェイブ」を駆使してプレイヤーを圧倒する。ギースに続いて使用する「当て身投げ」は、本作では通常技だけでなく必殺技も受け止める(クラウザーの起き上がりや、接近戦で技を仕掛けると食らうことがある)という脅威の性能であった。反面、ライン移動攻撃はパンチとキックの区別が無く、しゃがまれるとほとんどの相手には当たらず、そこで相手にしゃがみ攻撃を出されると一方的に食らうという致命的な弱点もある。この点は『餓狼SP』でも変わらない。家庭用では隠しコマンドを入力することで使用可能である。
最初から使用可能となった『餓狼SP』では通常技が全体的に変更されている。『餓狼2』では遠距離立ち強キックであった「レッグトマホーク」は必殺技となり、通常技の近距離強攻撃からキャンセルして出すと連続技にできる。超必殺技となった「カイザーウェイブ」は、相手の飛び道具に相殺される点は変わらないが、奥ラインに障害物があるステージで出せば脅威の強さを誇る。ギースと異なり、当て身投げは中段のみだが、それでも相手の攻撃を受け止めて投げ捨てる点はクラウザーの強さの1つでもある。
『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』(以下『RBS』と表記)では(通常の)最終ボスとして登場する。攻撃のリーチの長さは相変わらずで、「ブリッツボール」の隙がさらに小さくなり、「上段当て身投げ」のほかに投げ技が多数追加され、打撃と投げの両方を駆使して戦うようになっている。またインストラクションカードに載っていない潜在能力「アンリミテッドデザイアー」はいわばギースの「デッドリーレイブ」のクラウザー版で、潜在能力にふさわしい威力の高さを見せる。
技の解説
特殊技
クラウチングアッパー
『餓狼SP』での避け攻撃。体を素早く捻ってから手刀を払う。『餓狼2』での避け攻撃は、遠距離立ち強パンチと同じ「サブマリンアッパー」が出る。
カイザーボディープレス
『餓狼SP』まででお馴染みの技(ジャンプ中のパンチ攻撃)だが、『RBS』では特殊技扱い。下方向への判定が強く、めくりも可能になっている。
デスハンマー
『RBS』での特殊技。拳を地面に叩き付ける技でしゃがみガード不可。必殺技でのキャンセルも可能。
ダイビングエルボー
『RBS』での、ダウンした相手への追い打ち攻撃。『リアルバウト餓狼伝説スペシャル DOMINATED MIND』(以下『RBSDM』と表記)では必殺技である。大きく飛び上がってエルボードロップを放つ。
投げ技
リフトアップブロー
相手を掴んで自分の体の上まで持ち上げてから、拳で突き上げて吹き飛ばす。『餓狼SP』までの通常投げ。
ニースマッシャー
『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』(以下『RBS』と表記)での通常投げ。相手の腹部に膝蹴りを叩き込む。
ネックハングブロー
相手の顔面を片手で掴んで、そのまま持ち上げて腹部に連続で拳を叩き込む。
クリフハンガードロップ
『KOF』シリーズでの通常投げ。相手を掴んで大きく持ち上げてから、自分の膝の上に叩きつける。
カイザードライバー'91
『KOF』シリーズでの通常投げ。相手を掴んでパイルドライバーのように叩きつける。ダウン回避不可。
必殺技
ブリッツボール(上段、下段)
気で作った炎の弾を飛ばす技。上記の通り、上段側に飛ばすコマンドと下段側に飛ばすコマンドが存在する。ちなみに上段側に飛ばした「ブリッツボール」は軌道が高く、地を這う飛び道具と相殺することができない。『餓狼2』と『餓狼SP』での「上段ブリッツボール」は不知火舞とタン・フー・ルーは立ったままでかわすことができる。
レッグトマホーク
突進系の浴びせ蹴り。『餓狼2』では通常技だったが、『餓狼SP』以降は必殺技となった。
激レッグトマホーク
『餓狼2』のメガドライブ版にのみ存在する技。単にオーラを纏った「レッグトマホーク」。
当て身投げ
ギースの使う「当て身投げ」とは少し異なる。『餓狼2』でのクラウザーは上段と中段の両方を使用できる。『餓狼SP』では中段のみ使用できる。
フェニックススルー
『RBS』以降の当て身投げ。性質はギースの「上段当て身投げ」に近い。相手の攻撃を受け止め、掴み上げてからパワーボムで叩きつける。
リフトアップブロー
相手を掴んで自分の体の上まで持ち上げてから、拳で突き上げて吹き飛ばす。『RBS』以降はコマンド投げとして使用する。『'98UM』でも使用する。
デンジャラススルー
『RBS』以降の必殺技でコマンド投げ。同作に登場するナイトメアギースの「裏雲隠し」と同様に相手を後ろに投げて姿勢を崩す。
グリフォンアッパー
『リアルバウト餓狼伝説2』(以下『RB2』と表記)での「デンジャラススルー」の追加入力技。崩した相手にアッパーを決める。
パワーボムF
『RBSDM』の必殺技。ジャンプ攻撃や必殺技を受け止めてからパワーボムを食らわせる上段当て身投げ。
カイザークロー
『RB2』の必殺技。空中の相手に手を伸ばして掴む対空投げ。
カイザーキック
『'96』での必殺技。軌道の高いドロップキック。強攻撃キャンセルで連続技になり、威力もそれなりに高いが、攻撃後の隙は大きい。
カイザーデュエルソバット
これも『'96』での必殺技。踏み込んでからの膝蹴りと後ろ回し蹴りのコンビネーション。『'98UM』では後ろ回し蹴りを「ブリッツボール」か「レッグトマホーク」でキャンセル可能。
カイザースープレックス
上記の2つと同じく『'96』での必殺技。相手の背後に回ってから掴み、後ろに飛びながらのジャーマンスープレックスを決める投げ技。大門五郎の「天地返し」なみに有効間合いが広い。
超必殺技(潜在能力)
カイザーウェイブ
直立して両腕を後ろに引いてから、巨大な気弾を発射する。ルガール・バーンシュタインはこの技を模倣した(ルガールは通常の必殺技として使用する)。
初めて登場したのは『餓狼2』だが、当時は通常の必殺技であった。ジャンプで飛び越すことがほぼ不可能な巨大飛び道具で威力は大きいものの、相手の飛び道具で相殺させることが可能になっている(ライン移動や無敵技でも避けることが可能)。『餓狼2』の家庭用ハード移植版では、メガドライブ版とゲームボーイ版のみ、三闘士とクラウザーの4人にも超必殺技が用意されているが、クラウザーの超必殺技はこの技になっている(スーパーファミコン版ではネオジオに合わせてか、4人には超必殺技がない。だが前述のとおり、「カイザーウェイブ」は通常の必殺技扱いであり、溜め技ではなくコマンド技である)。
『餓狼SP』や『'96』以降は超必殺技となったが、『餓狼SP』ではタメコマンドの技に変更されたほか、相手の飛び道具に相殺される点は変わらない。それ以降のシリーズでは、ボタン押しっぱなしで溜めて威力を上げることができる。『RB』シリーズでは、溜めることで気弾の色が変わり、威力の上昇に加えて別ラインにも攻撃判定が出るようになる。
『'96』ではパワーMAX状態で出すと、貫通能力が大きく上がり、パワーMAX状態の「覇王翔吼拳」すらも一方的にかき消しつつ飛んでいく。
なお、『餓狼』シリーズでは『餓狼SP』以降から『RBS』まで、この技のコマンドは最後にレバーを斜め上に入れるものとなったので、この技を出そうとして失敗してジャンプしてしまうことがあり、俗に「カイザージャンプ」と呼ぶこともある。
ギガティックサイクロン
潜在能力。両腕を伸ばし回転して竜巻を起こし、相手をそれに巻き込む。ゲーム中での扱いは投げ技(最初に相手を引き込む)。アニメ版で、テリーがタンから伝授された奥義「旋風拳」を使ったのを見て、クラウザーが真似して見せたのを再現したものと思われる。
アンリミテッドデザイアー
もう一つの潜在能力で、ギースの「デッドリーレイブ」と同じく突進後ボタンを順に入力していくタイプの乱舞技。「デッドリーレイブ」よりもボタンを押す順番が複雑で覚えにくく、最後の追加入力は2種類ある。下記の「アンリミテッドデザイアー2」に分岐しない場合、ダウンしない蹴りでフィニッシュとなる。
『'98UM』では突進ヒット後に自動的に乱舞して、ノーマル版は炎を纏った「レッグトマホーク」、MAX版はアッパーの際に全身から気を立ち昇らせる「リフトアップブロー」をフィニッシュに決める。
アンリミテッドデザイアー2
上記の技から最後の追加入力で分岐する技。止めに「ギガティックサイクロン」を決める。入力コマンドは「アンリミテッドデザイアー」よりも更に複雑。